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| ▲六角透かし彫香炉(磯お庭焼) |
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| ▲薩摩切子のカット |
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| ▲磯お庭焼の製作 |
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雄大な桜島を望む鹿児島・磯地区。かつて集成館事業の中心地となったその一角に「磯工芸館」はあります。ここは、いわば島津グループの情報発信基地。館内には鹿児島の歴史と今をテーマとする講演会の案内パンフレットや、磯地区にまつわるオリジナル商品、ネクタイなどのミュージアムグッズにまじって、美しい工芸品が並んでいます。薩摩切子や薩摩焼の逸品たちです。
薩摩切子は19世紀半ばに27代斉興によって医薬品のガラス器として製造されたことに始まり、また磯御庭焼きは400年の歴史を持つ薩摩焼きの格調高い一ブランドです。薩摩藩は日本画などの芸術と並んで各種工芸品の振興にことのほか力を注ぎましたが、薩摩切子と薩摩焼は幕末の殖産興業の政策の中で特に重要な役割を果たし、当時海外でも大きな評判を呼びました。しかし薩摩切子は薩英戦争で工場が焼失して途絶え、お庭焼きも昭和初年に途絶えて、長年、その復活がグループの大きなテーマになっていました。
その努力が実り、昭和50年代末にまず磯お庭焼が復活を果たしました。素材の選択から絵付けに至るまで、長年の研究により藩主自ら焼いていたという「白さつま」の伝統技法を忠実に再現。さらに磯お庭焼の伝統に現代感覚のエスプリを加え、単なる復古趣味とは次元を異にする全く新しい、オリジナルな磯お庭焼を想像したのです。
昭和60年には、念願実って薩摩切子の工場がついに完成、炉に日をともすことができました。もちろん、その精緻を極めた造型も、光を受けて輝く荘厳な質感も、磯お庭焼同様に単なる過去の復元ではなく、あくまで21世紀前夜の時代の息吹がいきいきと脈打つ「現代の芸術品」にほかなりません。
こうした逸品たちは、磯地区にある工芸館、仙巌園内の陶芸館や切子館で展示・販売されているほか、全国で実施する物産展や展示会でも出会うことが出来ます。
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