DX計画書
経営の方向性及びデジタル技術等の活用の方向性について
方向性
当社は、鹿児島県に本社を置く総合企業です。観光事業、ガラス製造販売事業(薩摩切子)、ゴルフ事業、林業、砕石事業、不動産事業を展開しています。
観光事業では、鹿児島の歴史と文化を活かした観光商品の開発・販売を行っています。また、薩摩切子製造販売事業では、伝統工芸品である薩摩切子の製造・販売を行っています。ゴルフ事業では、鹿児島県内にゴルフ場を運営しています。林業事業では、鹿児島県の森林資源を活用した木材の製造・販売を行っています。砕石事業では、鹿児島県の岩石資源を活用した砕石の製造・販売を行っています。
当社は、競争領域においてはそれぞれの業種にあったDXを実施し、非競争領域においては全社統一のDXを実施していきます。また、「鹿児島とともに歩み、鹿児島とともに進む」というスローガンのもとDXを実施し、鹿児島の経済発展に貢献し、鹿児島の魅力を世界に発信していきます。
デジタル技術が社会や自社の競争環境に及ぼす影響について
近年は各業種において進捗の差はあるがデジタル技術の普及により仕事が大きく変化していることは当社も認識しております。
インターネットやスマートフォンの普及により、人々はいつでもどこでも情報にアクセスできるようになり、情報の伝達が高速化・効率化されました。また、デジタル技術の活用により、新しいビジネスやサービスが生まれ、既存のビジネスやサービスが変革されています。
当社においてもデジタル技術は競争力を高めるために不可欠な要素と考えております。
中心事業である観光事業ではアナログな業務が多く、デジタル技術を活用することで業務効率化や顧客満足度の向上を図ることができます。例えば予約システムのWeb化、観光情報のデジタル化、外国語対応の強化等のデジタル技術を活用しなければ競争力を失う可能性があります。
また観光事業以外の事業においても同様の状況だと認識しております。
DXビジョン(経営ビジョンやビジネスモデル)
当社のDX化のビジョンは、「人は付加価値の高い仕事をし、定型業務はデジタルレイバーに任せる」ことです。
私たちは、デジタル技術を活用して、社員がよりクリエイティブでやりがいのある仕事に集中できるようにしたいと考えています。また、反復性の高い業務や単純な入力業務は自動化することで業務効率を上げ付加価値の高い業務に人をシフトさせて行きたいと考えます。
DXの目的
- 定型的な業務を自動化・半自動化・連携する。これにより、社員はより創造的で付加価値の高い仕事に集中。
- 社内システムの利便性向上・業務効率化による働き方改革とデータ活用による経営判断のスピード化。
- デジタル技術を活用することで、当社だけではなく社会や地域に貢献する。
DXの基本戦略
攻めのDX(競争領域)
各事業部ごとに設定
守りのDX(非競争領域)
全社共通でDXを実施
DXの重点項目
①顧客接点・製品・サービスのデジタル化
- データドリブン、データの利活用
- ウェブ、ECサイトの充実(BtoC事業)
- 顧客接点のデジタル化
- デジタルマーケティング
②業務プロセスの効率化
- ペーパーレス化
- コミュニケーションツールの活用
- 基幹システムの刷新
- 業務の自動化(RPAやAPI等の活用)
③デジタル人材育成(リスキリング)
- 社員ITリテラシーの向上
- データ分析が出来る社員を増やす
DX推進体制
経営・事業部署・IT部門(情報システム課)の三位一体でDXを推進
代表取締役をCEOとし各テーマごとにプロジェクトチームを発足し推進しています。
各テーマごとに事業部署が中心となりDX戦略を策定し、実行していきます。
専門的な分野については情報システム課がDX推進をサポート、また高度な分野においては外部ベンダーに協力を頂き全社連携でDX推進に取り組む
DX推進に向けた環境整備
ITインフラの整備は、当社のビジネスにとって重要な課題の一つです。ITインフラが整備されることで、業務効率の向上、コスト削減、データ分析による経営改善など、様々なメリットを得ることができます。当社は、今後もITインフラの整備に積極的に取り組んでまいります。
具体的には、以下の取り組みを進めていきます。
- 基幹システムの刷新を継続的に実施し、効率化を図る。さらにシステム間連携を強化する。
- BIツールを活用し、経営状況を見える化し、データに基づく経営を行う。
- 非競争領域(主にバックオフィス系)ではSaaSファーストで業務用アプリのクラウド化を実施する。
- ビジネスチャットツール/グループウェア等、社内間での情報共有を行うためのICTインフラに投資する。
- デジタル化・クラウド化に対応するネットワーク環境の整備とセキュリティ対策の強化
これらの取り組みにより、当社はITインフラをより強固なものとし、DXを推進していきます
DXの成果指標
定期的に進捗確認を実施します
①顧客接点・製品・サービスのデジタル化
- 入園者・入場者の増加
- ホームページおよびSNS等のウェブメディアのユニークユーザー数の増加
- BIツールの導入
②業務プロセスの効率化
- ペーパーレス 印刷枚数の削減
- 業務効率化 残業時間の削減
- 自動化業務数の増加
- Web予約件数の増加
- 有休消化日数の増加
③デジタル人材育成(リスキリング)
- 情報処理系資格所有者の育成
- RPA人材の増加